Sustainability サステナビリティ

健康経営

健康経営

1.方針

健康経営方針

IDグループは、「人」こそが企業の競争力を高め、持続的成長をもたらすものであり、会社の重要な財産であると考えます。
経営理念実現のためには、従業員が心身ともに健康で、活き活きと活躍できることが大前提であり、「健康経営」を重要な経営課題として認識し、取り組んでまいります。
・「からだの健康づくり」とともに「こころの健康づくり」に取り組みます。
・会社、健康保険組合、従業員代表者が一体となり取り組んでいきます。
・会社は、従業員とその家族の心身の健康維持・増進を積極的にサポートしていきます。
・従業員は、自らの健康に目を向け、自律的にその維持・増進に努めていきます。
・「健康経営」を実践するなかで、会社を持続的に発展させていきます。

2019年7月1日
株式会社IDホールディングス
代表取締役社長
兼 グループ最高経営責任者
舩越 真樹

健康経営戦略マップ

IDグループは、健康経営戦略マップを作成し、期待する効果・健康保持増進に関する具体的な取組みやつながりを把握することで健康経営を推進しています。

2.推進体制

健康経営推進体制

  • IDグループでは健康経営推進部署を設置し、サステナビリティ所管部署と人事所管部署が一体となって、各部門と連携し、全ての従業員の健やかな健康を維持できるよう様々な取り組みをしています。
  • 取締役会・グループ経営会議において、健康経営の目標や方針、取組施策等の議論および評価を行うことで「健康経営」に積極的に関与しています。
  • 産業医にアドバイスや意見を聴取し、衛生委員会・従業員組織と情報共有や協議をしています。また、保健師に従業員のヘルスサポートを依頼するともに、健康保険組合とも密接に連携して協議推進することにより目標の実現を目指しています。

3.健康経営に関する課題と目標

IT業界特有ともいえる少人数による顧客先常駐型勤務や、働き方の多様化によるリモートワークの定着により、従業員の心身の不調の予防や早期発見が難しい環境におかれています。健康経営の実現には従業員が心身ともに健康であり、やりがいと自己成長を実感しながら活躍し続けることが不可欠です。IDグループは3つの健康目標を掲げ、真摯に取組みます。
健康目標に関する当社統計情報は、「数字で見るIDグループ」をご参照ください。

課題 健康目標 実績値(回答率)
2021年度 2022年度 2023年度
プレゼンティーイズムの低減 WFun(Work Functioning Impairment Scale)の労働機能総合評価95.0% 91.1%(98.0%) 91.2%(99.5%) 91.2%(99.6%)
アブセンティーイズムの低減 従業員の平均休職・欠勤日数2.0日以内 1.6日(-) 2.0日(-) 2.4日(-)
ワーク・エンゲージメントの向上 ストレスチェック(80項目版)「ワーク・エンゲージメント」測定結果2.6点 - 2.3点(99.5%) 2.3点(99.6%)

※プレゼンティーイズム…出勤しているにも関わらず、心身の健康上の問題が影響して、パフォーマンスが上がらない状態
※アブセンティーイズム…心身の不調を原因とした欠勤、休職などで勤務が困難になっている状態
※ワーク・エンゲージメント…仕事に対してポジティブで充実した心理状態
※プレゼンティーイズムの低減・ワーク・エンゲージメントの向上の測定人数…2021年度2396名・2022年度2295名・2023年度2223名
※アブセンティーズムの低減の測定人数…2021年度1797名・2022年度1811名・2023年度1910名

4.健康経営に関する取組み

禁煙施策の拡充

東京都禁煙推進コンソーシアムに入会し、喫煙率12%を目標に掲げ禁煙を推進しています。経営トップから全従業員と家族に向けて、健康経営推進メッセージをレターとして発送し、禁煙の重要性を発信しています。また、禁煙外来による成功者には外来費用の一部を補助し、禁煙に向けた取組みを強化しています。その他、禁煙成功者からのメッセージを社内広報誌で発信するなど、禁煙成功に向けサポートを実施しています。

禁煙推進コンソーシアム

運動習慣/歩行習慣の定着

従業員の運動・歩行習慣の定着を目標として、専用アプリを導入したウォーキングイベント「WaKu-Waku Walk!!」を開催するなど独自の取組みを実施しているほか健康保険組合のイベントにも積極的に参加しています。「Waku-Waku Walk!!」の参加者は年々増加しており、直近の参加率は45.3%、イベントの満足度は70%でした。また、適切な運動を促す風土作りにも注力しており、スポーツ庁が推進する「FUN+WALK PROJECT」への参画や、社内に健康器具の設置なども行っています。

健康セミナーの開催

IDグループでは、従業員の健康のために定期的に健康セミナーを開催しています。セミナーを通じて正しい知識を習得し、心身の健全化を目指しています。婦人科系のセミナーにおいては、男性社員の参加率を向上させることで、相互理解の促進を図っています。これにより、職場全体での健康意識の向上と、より良いコミュニケーション環境の構築を目指しています。
直近のテーマは下記の通りです。

2024年 「健康クイズWEBセミナー」
2024年 「全身の健康は健口から」
2024年 「働く女性のお悩み相談室」
2023年 「今夜から人生が変わる!睡眠の新常識」
2023年 「企業における禁煙推進と一歩進めるノウハウ伝授」
2022年 「きっと誰かに話したくなる生活習慣病の秘密」
2022年 「今の睡眠、満足ですか? 「睡眠の質」の向上を目指そう」

精密検査の受診促進

IDグループでは、健康診断結果に基づき再検査(精密検査)が必要な従業員の受診率向上を目指し、以下の施策を実施しています。

  • 傷病休暇の規程整備
    精密検査や再検査を目的とした傷病休暇の取得が可能となるよう、社内規程を整備しました。
  • 管理職層の業績目標に反映
    管理職層の業績目標に、精密検査の受診率向上を明記し、積極的な受診促進を図っています。従業員の健康を第一に考え、これらの施策を通じて、より健康的な職場環境の実現を目指します。

健康経営に関する当社統計情報は、「数字で見るIDグループ」をご参照ください。

メンタル/フィジカル不調者への保健指導

IDグループでは、従業員の健康と働きやすい環境を最優先に考え、以下の取組みを実施しています。

  • 保健師によるヘルスサポート
    社員一人ひとりの健康管理を徹底するために、専門知識を持つ保健師を任用しました。定期的な健康診断や個別相談を通じて、社員の健康維持・増進をサポートします。
  • 産業医面談
    社員の健康状態を常に把握し、適切なアドバイスを提供するために、産業医との定期的な面談を実施しています。これにより、早期の健康問題の発見と対策が可能となり、社員が安心して働ける環境を整えています。
  • 外部カウンセラーの活用
    心の健康も重要視し、外部カウンセラーによるカウンセリングサービスを導入しています。社員が気軽に相談できる環境を整えることで、メンタルヘルスの向上を図ります。

各職場における健康推進体制の確立

各職場における「健康経営推進者」を任命することにより、健康経営に対して多方面からのフォローを促し健康推進体制を確立しています。健康経営推進者は、部門間の協力とコミュニケーションを促進することで全社的な健康文化の醸成に寄与し、イベントの参加促進や不調者の認識を行うことで、従業員一人ひとりが健康で活力ある職場環境を享受できるよう努めています。

管理職層は、健康経営の取組みを全社的に展開するとともに、その重要性を従業員に対して啓蒙する役割をはたし、不調者の早期フォローを担います。

健康情報の発信・意見交換

様々な会議の場で健康経営に関する話題を取り上げ、情報発信を行っています。取締役会では定期的に通報窓口の相談件数や内容について報告を実施し、状況について確認をしています。経営会議では毎月の時間外の状況報告や健康施策について議論を行い、マネージャー会議や衛生委員会、従業員代表者会議の場も活用し、健康経営重点施策についての取組みを発信し、啓蒙活動に努めています。また、毎月開催するIDサロンや会話集会では健康をテーマとした題材で、外部講師を招いた講演や経営トップとの意見交換を実施しています。その他、社内広報誌やメルマガを活用し、経営トップからのメッセージ発信を始め、推進施策の取組みについて紹介を行うなど、周知を図っています。サプライチェーンにおいては、ビジネスパートナーに対し健康経営に関する方針や施策について情報共有し、取組みの推奨・把握に努めています。

職場環境の整備

本社オフィスにはフリーアドレスワーキングスペースを設置し、今までのオフィスワークにテレワークの要素を取り入れた「ハイブリット型」のスタイルを実現した環境を整えています。社員の柔軟な働き方を支援し、生産性の向上および個々のワークライフバランスの調和を図っています。また、社員のためのフリースペース「ID Saloon」では毎月、懇親会を開催しているほか、始業前にはStudy Roomとして開放し、健康に配慮した朝食や昼食の提供を行っています。

職場環境の整備に関する詳細は、「人的資本経営に向けて」をご参照ください。

THE Forest Room

森林をイメージしたサテライトオフィス
「THE Forest Room」

THE Ocean Room

海をイメージしたサテライトオフィス
「THE Ocean Room」

社員のためのフリースペース
「ID Saloon」

5.外部からの評価・認定

健康経営優良法人

6.労働慣行

基本的な考え方

IDグループでは、企業の持続的な発展のため、一人ひとりが能力を発揮し、いきいきと働ける環境を作り出すことが重要と考えています。全従業員の働きやすい職場の環境の構築を通じ、多様な人材の活躍を推進するとともに、個々のワークライフバランスを実現し、健康的で活気のある職場を作ります。


働き方改革の推進

IDグループでは、社員の仕事と生活の調和を実現するために、適切な時間外労働の管理をしています。時間外労働時間削減のため、部門ごとに目標を設定し、毎月の達成状況を管理しています。また、職場環境の改善として、PCログや入退室記録による勤怠管理を行っています。

2020年からはSDGsを意識し、さらに柔軟な働き方に対応するため「ニューノーマルプロジェクト」を推進しています。

労働安全衛生管理体制

IDグループでは、安全衛生管理規程を定め、衛生委員会の設置、総括安全衛生管理者、衛生管理者(または衛生推進者)、産業医を選任し、職場における安全の確保と従業員の健康維持・増進に取り組んでいます。また、衛生委員会要領を定め、衛生委員会体制や運営方法、調査審議項目を規程しています。衛生委員会は月1回開催し、議事録は社内のイントラネットで従業員に共有しています。

労働安全衛生・健康管理の取り組み

IDグループでは、産業医、保健師、外部カウンセラーと連携し、従業員の健康管理に努めています。従業員のストレスチェックは、海外拠点を含めて毎年実施しており、高ストレス判定者については医師面談の実施、外部カウンセラーの紹介を行っています。従業員の健康維持・増進の取り組みとしては、健康診断の受診勧奨、精密検査や特定保健指導の受診勧奨を実施しているほか、就業時間内禁煙の規程、階段の使用推奨を行っており、社員の健康増進に努めています。

また、労働災害発生を防止するために、産業医の職場巡視を通じて危険源の特定を実施し、発生要因となる職場の危険(リスク)を低減する取組を継続的に実施しています。2023年度の労働災害度数率は0.80です。

労使対話の実施


労使対話の様子


IDグループでは社長以下役員・経営幹部と従業員代表者が一堂に集まり、年2回従業員代表者会議を実施しています。
直近3年間の実績は以下の通りです。

  • 2024年6月 IDHD・ID・DCM・DX・AIF合同
    社長講話・人事給与制度 ・健康経営・賞与支給方針
  • 2023年11月 IDHD・ID・DCM・DX合同
    社長講話・人事給与制度・健康経営・賞与支給方針
  • 2023年5月 IDHD・ID・DCM・DX合同
    社長講話・株式給付制度・新人事給与制度・賞与支給方針
  • 2022年11月 IDHD・ID・DCM・DX・SD合同
    社長講話・新人事給与制度・賞与支給方針
  • 2022年5月 IDHD・ID・DCM・DX・GIT・SD合同
    社長講話・派遣労使協定・賞与支給方針・人事制度
  • 2021年11月 IDHD・ID・DCM・DX・GIT・SD合同
    社長講話・育児介護休業法改正・賞与支給方針
  • 2021年6月 IDHD・ID・DCM・DX・GIT・SD合同
    職務発明規程・社長講話・IDCP制度改訂・賞与支給方針